事業者が行う事業に国が費用の一部を補助する補助金ですが、どうすれば補助金が貰えるのでしょうか。まずそこから説明します。
1.補助対象は?
事業が国の政策目標に合致していること:先ず大事なのは、お客様が考える新しい事業が国の進める政策目的と合っているのが条件です。国は政策実現の為に民間の優れた事業を補助するのです。
2.どんな事業に補助金が交付される?
①補助金の種類は3,000以上あると言われており、全部列記するのは難しいですが、事業別、目的別に次のように分類できます。
区分 / 目的
設備投資・生産性向上型/ 製造業やサービス業の設備導入・省力化・高付加価値化
IT/DX推進型/ 中小企業のデジタル化、業務効率化
販路開拓・経営改善型/ 小規模事業者の販路拡大、経営計画実行
研究開発・技術革新型/ 新技術・新製品開発
エネルギー・環境対応型/ 省エネ設備導入、再エネ活用、脱炭素化
事業再構築・転換型/ コロナ後の新分野展開、業態転換
また、対象地域別で分類すると、
区分 / 対象範囲 / 特徴
全国型(国庫補助金)/ 日本全国 /経産省・中小企業庁が主管
都道府県型補助金 / 各都道府県 /国の補助金に上乗せの形や独自の産業振興策と
して実施
市区町村型補助金 /各市町村 /創業支援、商店街活性化、地域産業振興など
小規模事業向
特定地域重点型 /被災地、過疎地、離島など/ 地方創生や復興支援の為の特別枠
もちろん、上記以外にも様々な政策目的に対して、また各地域毎に独自の補助金が用意されています。具体的な補助金は今後のブログで紹介させていただきます。
②どうやって自分にあった補助金を探す?
国の予算によって各補助金の予算や概要が決まります。ですので、国の予算作成の過程を追うことでどのような補助金が交付されるのか大まかには掴むことができます。国の予算は次のようなスケジュールで作られます。
毎年8月: 各省庁による概算要求
毎年12月:政府による予算の閣議決定
1月~3月:国会での審議を経て予算成立
予算が閣議決定されると各補助金の予算概要も判明します。そのタイミングで各官署の ホームページで概要が公表されます。
御自分にあった補助金を探す為には頻繁に官公署のホームページや補助金の情報サイトを見て情報収集する必要があります。また補助金毎に申請要件が異なる為、申請要件を調るなど御自分に合った補助金を見つけるのは結構な労力が要ります。
行政書士は、数ある補助金の中からお客様にあった補助金のご提案をすることができます。
次回のブログでは補助金の公募から申請~交付までの流れをご説明します。