「飲食店を開きたい」「法人を立ち上げて事業を始めたい」など、新しく何かを始めようとするときに避けて
通れないのが「許認可(きょにんか)」の手続きです。
今回は、知っているようで意外と知らない「許認可」の仕組みについて解説します。
1.許認可は「社会のルール」を守るためのパスポート
日本では、誰もが自由にビジネスを行う権利があります。しかし、中には、誰でも自由に行ってしまうと、
周囲に迷惑がかかったり、危険が生じたりするものもあります。
衛生管理が不十分な飲食店が増えれば、食中毒が多発する
ルールを知らない人が勝手に建物を建てれば、火災や倒壊の恐れがある
こうした事態を防ぐために、「行政が事前にチェックし、基準を満たした人だけが
その活動を行える」ようにする仕組みが許認可です。
いわば、特定のビジネスを行うための公式パスポートと言えます。
2.「許可」と「認可」は何が違う?
「許認可」と一言で言っても、実は大きく4つの種類に分かれます。
・許可(きょか)
本来は禁止されている行為を、一定の条件を満たした人に特別に認めるもの。
例:飲食店営業、建設業、産業廃棄物収集運搬業 など
・認可(にんか)
行政が認めることで、その行為が法的に有効となるもの。
例:保育所の設置、公共料金の決定 など
・登録(とうろく)
行政の名簿に登録されることで認められるもの。
例:旅行業、貸金業 など
・届出(届け出)
事前に必要書類を提出すれば行えるもの。
例:クリーニング店、深夜に酒類を提供する飲食店 など
3.無許可で始めるとどうなる?
許認可が必要な事業を、手続きをせずに始めてしまうと、懲役や罰金などの罰則の対象になります。
また、近年はコンプライアンス(法令遵守)が重視されているため、
・許可がないと銀行融資を受けられない
・取引先から契約を断られる
といった大きなデメリットも生じます。
4.許認可の手続きについて
行政による許認可(=お墨付き)がなければ、思い描く事業を進められないケースは多くあります。
日本には15,000件以上の許認可が存在し、その種類によって必要書類や要件は大きく異なります。
申請には、
多数の書類作成
事前準備
行政とのやり取り
が必要で、書類は数十枚から、場合によっては数百枚に及ぶこともあります。
さらに、
どの許可が必要か正しく判断する
設備・資格などの要件を満たしているか確認する
膨大な書類をミスなく作成し、提出する
といった作業が求められます。
5.不安を感じたら行政書士へ
「自分のやりたい事業には、どんな許可が必要なんだろう」
そんな不安を感じたら、まずは行政書士にご相談いただくのが安心です。
正しい手続きを踏んで、堂々と新しいスタートを切りましょう。
次回のブログでは、許認可を取得するための準備について解説いたします。